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静かにその場をユズが支配して
やがてライムピールの隊と成す
駆けるブラックペッパー
バニラとローズが微笑み
シダーウッドにムスクが轍となる
ミネラルアンバーが消えるその時まで
それはさながら夜の隙間から光が漏れるように

モンレーno.15"グロリア"

光の道征く　鋼鉄のケンタウロスに



*immagini colore:■spin drift
*immagini scena:月に矢を射る

*concetto:硬質/気高さ/余裕/希望/



俺は基本的に女性に向けて調香することがほとんどで……まさか男の馬人の為に（しかも機械の！）調香する日が来るとは思わなかったけれど。
香水は基本的に、その肌につけて初めて完成するのだが……まあ、そんなものは君の前では些事でしかないだろう。
そうせずに居られないほど、本能に抗えないほど魅力的だということなのだから。

男性向けの香りはウッディ系がどうしても多くなるのだけれど……
そこを少し抑え目にしてソリッドな感じを出してみたかった
そうしたら反対に今度は少し官能的なきらいがあるかもしれない
彼の動力源そのものや彼と相対した時に抱く気持ちは柑橘系を嗅いだ時の清々しさに似ていると思うのだけれど、どうだろうか
大人の余裕をバニラで、遊び心で少しのローズを。
最後は割と王道だが……不思議なことに俺には彼はいつか海に帰るんじゃないかというイメージがあるんだ。
それがミネラルアンバーに結びついたのかもしれない。


本当はその溢れる光をイメージしたかったのだけれど…それよりもやや暗みの強い…マスキュリン的な香りになってしまったので色味も抑えてみた。
いつか光を閉じ込めたような香水も調香してみたいね。